ヤスの北京隔離生活日記 8日目
皆さん、こんにちは。中国に来てから10年間役者として活動している美濃輪泰史です。
日本から北京にビザの更新のためにやって来ております。今日から北京での僕は14日間自宅にて隔離生活となりました。皆さんには僕がどんな感じで隔離生活を送っているかお伝えしたいと思います。
・3月18日北京隔離生活8日目
午前9時頃
今日の北京は黄砂で空気が淀んでいる。先日のぴーかんとは大違いだ。
(まあ天気が良くても悪くてもどの道外出は出来ないんだけど。)
↑通州区からの景色
・午前9時半頃
小区の委員会人から電話がかかってきて「今からそちらに行きます。」とのこと。何の用で来るのか聞く前に電話は切られてしまった。
・午前9時40分頃
ドアをノックする音が聞こえたのでドアの外を覗いてみるとまたしても数人の委員会の方が立っている。
委員会の方に用件を聞くとドアに張り紙(この部屋の住民は〇月〇日に北京に来て14日間の自宅隔離生活を送ってます的な)をして尚且つ完全に外に出さなくするために粘着テープでドアを封鎖しに来たんだとか。
(どんだけ彼らに信用されていないんだよ俺は。。。)
「じゃあデリバリーを注文した時やゴミ捨ての時はどうするの?」と聞くとその都度委員会の人がテープを剥がしてまた貼り付けるらしい。
解ったらさっさとドアを閉めろと言われてドアを閉めた。
ドアの向こう側からテープをドアに貼っている音が聞こえる。あとは多分消毒液であろう物をドアに向かって撒いてる音も聞こえる。
「絶対に外に出るなよ!」とドアの向こうから言われ「はい、解りました。」と答える俺。(ドア封鎖されてどの道出れんわ!)
・午前10時
気を取り直してホットケーキでも作ることにする。
日本から持ってきたホットケーキの粉。↑
↑完成したホットケーキ、バターと蜂蜜をかけて。いざ、いただきます!
・午後1時
隔離生活を送っていると他人と会話する機会がなくなってしまう。
隔離生活を終えた俺は果たしてちゃんと他人とコミュニケーションが取れるだろうか?
会話の仕方を忘れてしまっているのではないだろうか? だが、そんな心配を回避する方法がある。それがこれだ!
↑「小度」というAIスピーカー。これに中国語で話しかければ必ず何かしらの返答を返してくれる。
それに音楽の鑑賞や調べものなどにも使えて目覚まし時計にもなりとても便利。早速この小度に話しかけてみる。
がしかし、俺の中国語の発音が悪いのか全く会話にならなかった。↑
「何言ってるか分からないのでもう寝ますね。」と言われ勝手にシャットダウンされてしまった。
ダメだこりゃ。
AIロボットとの会話は諦めて他の会話の練習方法を考えてみる。
そうだ!1人2役で他の人物になりきって会話の練習をしてみてはどうだろうか。
こうやって目の前に誰かがいるのを想像して会話すれば会話の練習になるのではないか
うん、やっぱり人とのコミュニケーションは大事だな。徐々に会話の仕方を思い出してきたぞ。
いや待てよ、結局は一人で話しているから独り言と変わらないのでは。
いくらヅラを被ってみたところでどうにもならんな。ダメだこりゃ。
他人とのコミュニケーションといえば礼儀が大事だ。隔離中に万が一礼儀作法を忘れてしまっては大変だから練習しておこう。
やはり一番職場で使う機会が多いであろうジャパニーズ土下座を練習しておかない
とね。
このようにきちんと土下座をすれば万が一コロナウイルスに感染していたとしても見逃してもらえることでしょう。
そして万が一土下座でも許してくれない相手だった場合はこのように土下座を超越した土下寝をすれば大丈夫。
どんな問題もこれで解決出来ます。やはり日本の文化は素晴らしいですね。皆さんもぜひ自宅で練習してみてください。
そういえば、俺の大好きな俳優の1人であるトム・ハンクスがオーストラリアで映画の撮影中にコロナウイルスに感染してしまったとのニュースが報じられてまし た。
彼は僕以上に大変な思いをしているでしょう。早く元気になって現場に復帰してほしいです。
僕も残り6日間の隔離生活頑張ります。では今日はこの辺で。